防災ってまず何すればいいの?初心者が最初に取り組むべき3つのステップ
防災
地震、台風、豪雨。日本に暮らしている以上、自然災害とは切っても切れない関係にあります。頭では「備えなきゃ」と分かっていても、何から手をつければいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
2024年1月に発生した能登半島地震では、多くの方が避難生活を余儀なくされ、ライフラインの復旧にも長い時間を要しました。この経験から、私たちは「災害は一度起きて終わるものではなく、その後も長く影響が続く」という現実を改めて認識させられたのです。
この記事では、防災について何も準備していない方でも、今日からすぐに始められる具体的なステップを紹介します。大切なのは完璧を目指すことではなく、小さな一歩を踏み出すこと。あなたと大切な人の命を守るために、まず何をすべきかを一緒に考えていきましょう。
まずは自分が住む地域のリスクを知ることから
防災の第一歩は、自分が住んでいる場所にどんな災害リスクがあるのかを知ることです。同じ市内でも、川沿いか高台か、海に近いか山に近いかで、想定される災害の種類や深刻度は大きく変わってきます。
ハザードマップを確認することで、地震発生時の揺れやすさ、津波の到達範囲、洪水や土砂災害の危険地域などを把握できます。多くの自治体が公式ウェブサイトでハザードマップを公開しており、スマートフォンからでも簡単に閲覧可能です。実際に地図を見ながら、自宅や職場の周辺がどんな状況になる可能性があるのかをイメージしてみてください。
また、ハザードマップには避難所や避難経路も記載されています。災害が起きてから慌てて探すのではなく、平常時に最寄りの避難所までの道のりを実際に歩いてみることをおすすめします。災害時は普段使っている道路が通行できなくなる可能性もあるため、複数のルートを確認しておくと安心です。避難所までの距離、所要時間、途中に危険な箇所がないかなどを確かめておくことで、いざというときの行動がスムーズになります。
さらに、家族との連絡方法や集合場所についても事前に話し合っておきましょう。災害発生時は電話がつながりにくくなることが多いため、災害用伝言ダイヤル(171)やLINEなどのSNSを使った連絡手段を家族で共有しておくことが大切です。「もし日中に地震が起きたら、夜だったら」といった具体的なシナリオを想定して、それぞれがどう行動するかを決めておくと、パニックを防げます。
最低限の備蓄から始めよう
地域のリスクを把握したら、次は実際に備蓄を始めましょう。「一週間分の水と食料を」と言われても、なかなかハードルが高く感じるかもしれません。まずは3日分を目標に、段階的に増やしていく方法がおすすめです。
水は1人1日3リットルが目安とされています。飲料水だけでなく、調理や衛生面でも水は必要不可欠です。ペットボトルの水は賞味期限が比較的長いため、まとめ買いして保管しておきましょう。食料については、缶詰やレトルト食品、アルファ米など、長期保存ができて調理が簡単なものを中心に揃えます。
ここで活用したいのが「ローリングストック」という考え方です。これは普段の食生活で使う食品を少し多めに買い置きしておき、古いものから順に消費し、使った分を買い足していく方法です。たとえばカップ麺やレトルトカレー、缶詰などは日常的にも食べられるため、賞味期限切れで無駄にすることもありません。非常時にも食べ慣れたものがあると、精神的な負担も軽減されます。
具体的な商品としては、サトウのごはんや尾西食品のアルファ米、いなば食品のタイカレー缶、キューピーのレトルト介護食(高齢者がいる家庭の場合)などが人気です。これらはスーパーやドラッグストア、ホームセンターで購入できますし、Amazonや楽天などのオンラインショップでまとめ買いするのも便利です。
水と食料以外にも、モバイルバッテリーやLEDライト、簡易トイレ、常備薬、現金なども準備しておきたいアイテムです。災害時にはスマートフォンが情報収集や家族との連絡手段として欠かせないため、Anker PowerCore 10000などの大容量モバイルバッテリーがあると安心です。LEDライトは、ジェントスのエクスプローラー EX-136Sのような防水仕様のものを選ぶと、雨の中でも使えます。
簡易トイレについては、断水時でも使用できるBOSの非常用トイレセットなどが便利です。意外と見落としがちですが、トイレ問題は避難生活における大きなストレス要因になります。最低でも1週間分は用意しておきたいところです。
家の中の安全対策を見直す
どんなに備蓄を充実させても、災害発生時に怪我をしてしまっては意味がありません。家の中の安全対策も重要な防災の一環です。
まず確認したいのが家具の配置です。寝室には背の高い家具を置かない、もしくは転倒防止対策を施すことが基本です。地震の際、就寝中に家具が倒れてきて下敷きになるケースは少なくありません。タンスや本棚には突っ張り棒タイプの転倒防止器具を設置し、テレビには耐震ジェルマットを敷くなど、できることから始めましょう。アイリスオーヤマの家具転倒防止伸縮棒や、サンワサプライの耐震ジェルなどが入手しやすく効果的です。
窓ガラスの飛散防止対策も忘れてはいけません。地震や台風で割れたガラスは鋭利な凶器となり、避難の妨げにもなります。飛散防止フィルムを貼っておくだけで、万が一割れた場合でも破片が飛び散りにくくなります。ニトムズの窓ガラス透明断熱フィルムなどは飛散防止効果も兼ね備えており、一石二鳥です。
玄関や廊下には避難の妨げになるものを置かないことも大切です。特に玄関は災害時の脱出口となるため、常に整理整頓を心がけましょう。また、停電に備えて懐中電灯を各部屋に配置しておくと、夜間の災害でもスムーズに行動できます。最近では人感センサー付きのLEDライトも手頃な価格で購入できるため、廊下や階段に設置しておくと日常生活でも便利です。
防災リュックは玄関やクローゼットなど、すぐに持ち出せる場所に保管しておきましょう。中身は定期的に見直し、賞味期限切れの食品や電池切れの懐中電灯がないか確認することも忘れずに。3月、6月、9月、12月の年4回ある「防災点検の日」を活用して、定期的なチェックを習慣化するのもおすすめです。
まとめ
防災と聞くと「大変そう」「何から始めればいいか分からない」と感じるかもしれませんが、今回紹介した3つのステップは今日からでも始められることばかりです。
まずは自分が住む地域のハザードマップを確認し、どんなリスクがあるのかを知ること。次に3日分の水と食料を中心に備蓄を始め、ローリングストックを活用しながら徐々に増やしていくこと。そして家具の転倒防止やガラスの飛散防止など、家の中の安全対策を施すこと。この3つを実践するだけで、あなたの防災レベルは格段に向上します。
大切なのは完璧を目指すことではなく、できることから一つずつ始めることです。災害はいつ起こるか分かりません。「明日やろう」ではなく「今日から始める」。その小さな一歩が、あなたと大切な人の命を守る大きな力になります。

